岐阜大学と株式会社サイアムレイワインターナショナル(岐阜県穂積市)は医療用大麻等の農産物のトレーサビリティ実現に向けた共同研究を開始しました。
一般の農産物に比べ、医療用にも使われる大麻は厳格なトレーサビリティが求められます。サイアムレイワインターナショナルは、大麻が解禁されているタイに本拠地を持つ大麻栽培企業です。栽培は管理区域で行われており、製造や品質の管理に最新のテクノロジーが使われています。以下は、タイの製造工場の様子を記録した動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=VejydpPu2Rc
再生医療等に利用されるヒト細胞由来原料を緻密にトレースすることを目的として開発されたShizuiNet技術を応用すれば、医療用大麻も流通だけでなく、製造工程を含めてブロックチェーンを使って厳格に管理することができます。これは、違法栽培、違法販売、模造品、偽造品等、一般消費者の健康被害に繋がる製造や流通を抑止し、安全で信頼できる大麻由来製品を社会に届ける一助となるでしょう。
現在厚生労働省では、若者の違法薬物濫用対策や、医療用大麻由来成分の国際的な利用拡大に対処するために、小委員会を設けて議論を進めています。
参考リンク:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25666.html
本研究プロジェクトは、将来日本国内でも利用拡大が進むであろう大麻活用のために必要な技術を、いち早く国際共同研究により実現することを目指します。
Yahooニュース:医療大麻の栽培管理にシンボル(XYM)活用、サイアムレイワが岐阜大学と実証開始
PRTimes: 医療大麻の(株)サイアムレイワインターナショナルと岐阜大学、ブロックチェーンを活用した産官学共同研究を本格開始
岐阜大学プレスリリース資料:https://www.gifu-u.ac.jp/about/publication/press/20221024.pdf