旧dHealthネットワークに保存されたデータの保全について

これまでShizuiNetが蓄積してきたテストデータならびに細胞追跡データは、いくつかの方法で保全されます。

  1. ShizuiNetサーバーに保存されたトランザクションデータベースはそのまま維持され、引き続きSymbolテストネットからのデータを追記していきます。全体の整合性は失われることはありません。
  2. 旧dHealthブロックチェーンはSymbolメインネットと秘密鍵を共有しているため、将来のSymbolメインネット移行時には、旧dHealthアカウントとアドレスがそのまま使えるという利点もあります。
  3. すべてのShizuiNetトランザクションデータには独自のタイムスタンプがついているため、上記データベースから必要なものを別チェーンに新たに記録することができます。その場合、記録時の証明性は引き継がれませんが、トレーサビリティにとって重要なデータ間の「つながり」は失われません。
  4. あらかじめブロックチェーン間移行が起きることを予想して、ShizuiNetのコアデータは1024バイトまでの1連のテキストデータとして記録されています。これらのテキストデータを集めればいつでもトレーサビリティツリーを再構築できます。ブロックチェーン本体が失われた場合には、この再構築ができなくなるという問題がありますが、ShizuiNetサーバーならびにデバイスが保存しているsqlite3データベースバックアップから、別なブロックチェーンにデータをコピーすることで再保存ができます。

今回のdHealthのCOSMOS移行は、ブロックチェーンの新陳代謝という新たな問題に対してもShizuiNetが十分対応可能であることを示す良いチャンスだと思っています。旧dHealthノードもアーカイブを取りつつ、大学のファイアウォール内でしばらく動かしてみる予定です。ただしその場合ブロックチェーンが安定して動作し続ける保証がないため、上記のような複数の方法でデータ保全を図ります。

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