NEMTUSブースでポスター出展予定です。出展社詳細ページが公開されました。前回に比べて、しずい研が何を目指しているのかが、より分かりやすく伝わる工夫をしています。ふと思いついたDIYできるトレーサビリティというのが今回のキーワードです。
Symbol Community Webにしずい細胞研究所が紹介されました
取引所上場と法定通貨との交換率上昇を目指す他の多くのブロックチェーンと違い、Symbolブロックチェーンは価格によらない実利を求めるユニークさを持っています。すでにShizuiNetを含めた数多くの実用化がなされており、今回RadioさんがSymbol Community Webに5ヶ国語でまとめてくださいました。
日本語:https://symbol-community.com/ja/community/343
EN:https://symbol-community.com/community/340
KO:https://symbol-community.com/ko/community/341
ZH:https://symbol-community.com/zh/community/342
TW:https://symbol-community.com/zh-hant-tw/community/344
ブロックチェーンEXPO秋にも出展します
春に引き続き、NEMTUSブースにてブロックチェーンEXPO秋に出展します。前回同様のポスター出展ですが、オンラインでのプレゼンテーションなども検討中。
ブロックチェーンEXPO春にポスター出展しました
2024年5月22日〜24日に東京ビッグサイトで開催されるブロックチェーンEXPO春にポスター出展しました。場所はNEMTUSブース(23-32)にて、Symbolブロックチェーンを利用したサービスを提供している約10社と共同出展です。ブースは大盛況でした。
入場バッジ登録フォーム (先着200名まで無料)
Management of Transferring and Viewing Rights with Thumbnails of Medical Datasets Recorded on a Blockchain as NFTs.(医療データのサムネイル画像NFTを使ったデータ送付および閲覧権の管理)
2024年の1月から3月に行った岐阜大学医学部学生実習で、医療用画像の権利を患者がコントロールできるしくみについて考えてみました。
この論文で新しいことは、NFT-Driveを使って小さなサムネイル画像をNFTにすることで、権利の所有者を患者に持たせたこと。NFTを所有するアカウントが新規に「送付」や「利用」モザイクを発行することで、他施設に画像を送付したり、利用する許可を与えられるようになっているといった点になると思います。
サムネイルNFTを患者が保有することで、患者自身が自分が写っているCTやMRIのデータセットの取り扱いについて明示的に権利を主張でき、かつ利用に関する「許可」を与える事も、モザイク送付という簡単な手続きで実現しています。
とてもシンプルな仕組みですが、オリジナルデータセットと紐づいた個人情報もしっかりと守られる仕組みになっていると思います。
旧dHealthネットワークに保存されたデータの保全について
これまでShizuiNetが蓄積してきたテストデータならびに細胞追跡データは、いくつかの方法で保全されます。
- ShizuiNetサーバーに保存されたトランザクションデータベースはそのまま維持され、引き続きSymbolテストネットからのデータを追記していきます。全体の整合性は失われることはありません。
- 旧dHealthブロックチェーンはSymbolメインネットと秘密鍵を共有しているため、将来のSymbolメインネット移行時には、旧dHealthアカウントとアドレスがそのまま使えるという利点もあります。
- すべてのShizuiNetトランザクションデータには独自のタイムスタンプがついているため、上記データベースから必要なものを別チェーンに新たに記録することができます。その場合、記録時の証明性は引き継がれませんが、トレーサビリティにとって重要なデータ間の「つながり」は失われません。
- あらかじめブロックチェーン間移行が起きることを予想して、ShizuiNetのコアデータは1024バイトまでの1連のテキストデータとして記録されています。これらのテキストデータを集めればいつでもトレーサビリティツリーを再構築できます。ブロックチェーン本体が失われた場合には、この再構築ができなくなるという問題がありますが、ShizuiNetサーバーならびにデバイスが保存しているsqlite3データベースバックアップから、別なブロックチェーンにデータをコピーすることで再保存ができます。
今回のdHealthのCOSMOS移行は、ブロックチェーンの新陳代謝という新たな問題に対してもShizuiNetが十分対応可能であることを示す良いチャンスだと思っています。旧dHealthノードもアーカイブを取りつつ、大学のファイアウォール内でしばらく動かしてみる予定です。ただしその場合ブロックチェーンが安定して動作し続ける保証がないため、上記のような複数の方法でデータ保全を図ります。
ShizuiNetのSymbolテストネット移行について
dHealthよりCOSMOSブロックチェーンプラットフォームへの移行についての発表がありました。これにともない、SymbolプラットフォームのdHealthブロックチェーンで稼働中のShizuiNetデバイス(CellPi)をSymbolテストネットに移行いたします。COSMOS版dHealthとの連携については、dHealth側から詳細が発表され次第ロードマップを構築します。
これまでdHealthはSymbolメインネットのコピーチェーンとして稼働していましたが、秘密鍵を共有したエアドロップがバンパイアアタックとみなされるという不遇なスタートを切りました。しかし、代表のEberhardt氏はアカデミア出身であり、ご自身の「ヘルスケアデータは個人のもの」という主張を変えることなくdHealth Networkを推進しています。ShizuiNetはこの真摯な主張に賛同し、これまでdHealthブロックチェーンでShizuiNetを運用してきました。
ShizuiNetの仕組みは、Symbolのモザイクとメッセージの機能としっかり結びついており、またNFT-Driveを利用したNFT発行なども取り入れて開発を続けています。そのため、現時点ではCOSMOSプラットフォームへの移行は考えておらず、今後も農産物トレーサビリティCannaPiとともにSymbolテストネットで開発を続けます。
今回、dHealthがCOSMOSに移行することにより、スマートフォンアプリの開発や、ステーブルトークンとの交換などができるようになるようです。実現すれば、より広いユーザーにEberhardt氏のメッセージを届けられるようになると思います。また、COSMOSの複数のブロックチェーンを連携させるトークノミクスは大変魅力的であり、細胞トレーサビリティがdHealthのコンセプトと親和性が高いこと、アプリを通して世界中のドナーへのアピールができることなどから、dHealthのトップとも今後連携をとりながら進めていくことで同意が得られています。
これからもShizuiNetをどうぞよろしくお願いいたします。
実習教材としてSymbolテストネットを使っています
今年度の実習に、教材としてSymbolのテストネットを使っています。Core i5のノードを自分たちで組み立てて、自分のパソコンにデスクトップウォレットをインストール。新しいアカウントを作ってもらい、そこに僕のウォレットから11000XYMを送金。それを使って、自分たちが建てたノードで委任ハーベスト。さらに、自分の好きな名前をつけたモザイク(トークン)を作って、僕のウォレットに送り返してもらう。細胞培養やマウスの実験もやりながら、ここまでわずか2週間です。
以前、同じテストネットの負荷テストに参加してもらった学生さんの時もそうでしたが、さすがデジタルネイティブ世代は吸収力がすごいです。なので、今回は残った実習期間を使って、自分たちで考える「医療サービス」をブロックチェーンで作ってみようということになっています。
テーマとしては実習の範疇を超えているようにも思いますが、これから医師として働くにあたり、現在の医療に欠けているものは何かを考える良い機会になるのではと思っています。
ホームページ移転完了しました
NiftyがDNSサービスを終了するにあたり、お名前.com (GMO)にホームページごと移転しました。懸案だったhttps化もできました。dhealth.shizuilab.comへの転送も完了し、IPアドレスを指定してのアクセスだけでなく、サブドメインネーム(https://dhealth.shizuilab.com:3001/node/info)でのアクセスもできており、ノードは正常に稼働中です。
dHealthによる紹介記事
オンラインでのインタビューを受けて、dHealthの公式ページで、ShizuiNetを紹介してもらいました。アメリカにラボを作るなんて話はしてないんですが、世界展開については真面目に考えてます。
ShizuiNetはdHealth上に細胞トレース情報を乗せています。これは、スイスのチューリッヒ大学発のプロジェクトで、国際的な製薬企業が参加しているブロックチェーンということで、ヘルスケア産業において重要な「信用」が担保されているからです。
一方、技術は常にSymbolのブロックチェーンを基盤として構築しています。つまり、ヘルスケア産業以外の分野に応用する場合には、本家Symbolやプライベートチェーンのmijinがいつでも使えるということです。