2024年5月22日〜24日に東京ビッグサイトで開催されるブロックチェーンEXPO春にポスター出展します。場所はNEMTUSブース(23-32)にて、Symbolブロックチェーンを利用したサービスを提供している約10社と共同出展です。
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2024年の1月から3月に行った岐阜大学医学部学生実習で、医療用画像の権利を患者がコントロールできるしくみについて考えてみました。
この論文で新しいことは、NFT-Driveを使って小さなサムネイル画像をNFTにすることで、権利の所有者を患者に持たせたこと。NFTを所有するアカウントが新規に「送付」や「利用」モザイクを発行することで、他施設に画像を送付したり、利用する許可を与えられるようになっているといった点になると思います。
サムネイルNFTを患者が保有することで、患者自身が自分が写っているCTやMRIのデータセットの取り扱いについて明示的に権利を主張でき、かつ利用に関する「許可」を与える事も、モザイク送付という簡単な手続きで実現しています。
とてもシンプルな仕組みですが、オリジナルデータセットと紐づいた個人情報もしっかりと守られる仕組みになっていると思います。
これまでShizuiNetが蓄積してきたテストデータならびに細胞追跡データは、いくつかの方法で保全されます。
今回のdHealthのCOSMOS移行は、ブロックチェーンの新陳代謝という新たな問題に対してもShizuiNetが十分対応可能であることを示す良いチャンスだと思っています。旧dHealthノードもアーカイブを取りつつ、大学のファイアウォール内でしばらく動かしてみる予定です。ただしその場合ブロックチェーンが安定して動作し続ける保証がないため、上記のような複数の方法でデータ保全を図ります。
dHealthよりCOSMOSブロックチェーンプラットフォームへの移行についての発表がありました。これにともない、SymbolプラットフォームのdHealthブロックチェーンで稼働中のShizuiNetデバイス(CellPi)をSymbolテストネットに移行いたします。COSMOS版dHealthとの連携については、dHealth側から詳細が発表され次第ロードマップを構築します。
これまでdHealthはSymbolメインネットのコピーチェーンとして稼働していましたが、秘密鍵を共有したエアドロップがバンパイアアタックとみなされるという不遇なスタートを切りました。しかし、代表のEberhardt氏はアカデミア出身であり、ご自身の「ヘルスケアデータは個人のもの」という主張を変えることなくdHealth Networkを推進しています。ShizuiNetはこの真摯な主張に賛同し、これまでdHealthブロックチェーンでShizuiNetを運用してきました。
ShizuiNetの仕組みは、Symbolのモザイクとメッセージの機能としっかり結びついており、またNFT-Driveを利用したNFT発行なども取り入れて開発を続けています。そのため、現時点ではCOSMOSプラットフォームへの移行は考えておらず、今後も農産物トレーサビリティCannaPiとともにSymbolテストネットで開発を続けます。
今回、dHealthがCOSMOSに移行することにより、スマートフォンアプリの開発や、ステーブルトークンとの交換などができるようになるようです。実現すれば、より広いユーザーにEberhardt氏のメッセージを届けられるようになると思います。また、COSMOSの複数のブロックチェーンを連携させるトークノミクスは大変魅力的であり、細胞トレーサビリティがdHealthのコンセプトと親和性が高いこと、アプリを通して世界中のドナーへのアピールができることなどから、dHealthのトップとも今後連携をとりながら進めていくことで同意が得られています。
これからもShizuiNetをどうぞよろしくお願いいたします。
今年度の実習に、教材としてSymbolのテストネットを使っています。Core i5のノードを自分たちで組み立てて、自分のパソコンにデスクトップウォレットをインストール。新しいアカウントを作ってもらい、そこに僕のウォレットから11000XYMを送金。それを使って、自分たちが建てたノードで委任ハーベスト。さらに、自分の好きな名前をつけたモザイク(トークン)を作って、僕のウォレットに送り返してもらう。細胞培養やマウスの実験もやりながら、ここまでわずか2週間です。
以前、同じテストネットの付加テストに参加してもらった学生さんの時もそうでしたが、さすがデジタルネイティブ世代は吸収力がすごいです。なので、今回は残った実習期間を使って、自分たちで考える「医療サービス」をブロックチェーンで作ってみようということになっています。
テーマとしては実習の範疇を超えているようにも思いますが、これから医師として働くにあたり、現在の医療に欠けているものは何かを考える良い機会になるのではと思っています。
NiftyがDNSサービスを終了するにあたり、お名前.com (GMO)にホームページごと移転しました。懸案だったhttps化もできました。dhealth.shizuilab.comへの転送も完了し、IPアドレスを指定してのアクセスだけでなく、サブドメインネーム(https://dhealth.shizuilab.com:3001/node/info)でのアクセスもできており、ノードは正常に稼働中です。
オンラインでのインタビューを受けて、dHealthの公式ページで、ShizuiNetを紹介してもらいました。アメリカにラボを作るなんて話はしてないんですが、世界展開については真面目に考えてます。
ShizuiNetはdHealth上に細胞トレース情報を乗せています。これは、スイスのチューリッヒ大学発のプロジェクトで、国際的な製薬企業が参加しているブロックチェーンということで、ヘルスケア産業において重要な「信用」が担保されているからです。
一方、技術は常にSymbolのブロックチェーンを基盤として構築しています。つまり、ヘルスケア産業以外の分野に応用する場合には、本家Symbolやプライベートチェーンのmijinがいつでも使えるということです。
dHealth Networkは、スイスに拠点を置くヘルスケアデータ活用を目指す団体です。記録媒体としてブロックチェーンを使い、その堅牢さと公益性によって医療データ活用に革命を起こそうとしています。
岐阜大学は2年前からdHealth Networkとパートナーシップを締結し、細胞医療分野でのブロックチェーン活用を推進しています。大学発スタートアップ企業である当社もdHealthブロックチェーンのバリデータノードを2年以上運用しており、細胞移送データはこのブロックチェーンに記録されています。
細胞という非常にデリケートな医療材料のトレーサビリティに関する研究は、農業その他の分野からも注目され、透明性が重要な医療大麻などの流通への応用が期待されています。
トーク内容については、ポッドキャストで配信中です。
Atomos-seedさんのはからいで、東城みなさん作のネット漫画「じむコミ」の取材を受けました。しずい細胞プロジェクトのブロックチェーン部分に焦点を当て、わかりやすく紹介してもらってます。NFT(所有権をブロックチェーンで証明するトークン)も落札させていただき、自由に掲示もできるようになりました。是非お楽しみください。
NFTのトランザクション証明(表示はブロックチェーンから読み込むため、少々時間がかかります)。ShizuiNetは、PDFファイルなどを同様にブロックチェーンに記録するしくみを利用して、バーコードID化されていない紙媒体や古いエクセルファイルの記録にも対応しています。既存の膨大な記録をすべてブロックチェーンに載せれば、記録が劣化したり、紛失したりするリスクからも解放されます。是非導入をご検討ください。