【NEM/Symbol技術勉強会】NFT-Driveから盾しずいちゃんを取り出すカスタムページ

前回は、手動でNFT化されたNFTデータのデコードにチャレンジしました。

しかし、毎回エクスプローラーからコピペで情報を集めるのは大変です。そこで、XEMBookさんの力を借りて、盾しずいちゃんデータをブロックチェーンから取り出す専用ページを作ってみました。このURLは合言葉と一緒に、しずいノードの委任者の方々、多額の寄付等を頂いた方にお送りしています。作品は後述の公式エクスプローラーでも見ることができますが、その場合も脚注の権利事項に合意の上ご利用ください。最近、公式エクスプローラーはあんまり調子良くないですし。


ページにアクセスすると、まずこのようなダイアログが出ますので、OKを押して下さい。ブラウザによっては「閉じる」となっているかもしれません。推奨はGoogle Chromeです。MacのSafariやiPhoneでも表示できることを確認しています。

しばらくすると、次のダイアログが表示されますので、同様にOKまたは閉じるを押してください。データのデコードが始まります。盾しずいちゃんは2つのアグリゲートトランザクションに分かれて保存されているため、このダイアログはID:0とID:1の2回出ます。すると合言葉ボタンが現れます。

合言葉ボタンが表示されたら、NFTモザイクと一緒に送られてきたメッセージに含まれる合言葉を入力して、合言葉ボタンを押します。

すると今度は、「NFTを表示」のボタンが現れますので、それを押しましょう。

うまくいけば、画面の中央に盾しずいちゃんの画像が表示されるはずです。オリジナルPDFファイルのダウンロードやプリントもできます。モザイクの種類によっては画像のみ表示される場合もあります。

うまくいかない場合は、公式のプレビューページからも見ることができます。NFT-Driveのビューアーページにアクセスして、NFTモザイクを保有しているご自分のアドレスを入力してください。この場合は合言葉は必要ありません。

脚注)モザイクに紐付けられた作品の著作権は著作者が留保します。モザイクの保有者は、作品を自分の好きなところに表示あるいは展示することができます。本モザイクを譲渡した場合、保有は解消され展示権は譲渡先に移行します。


NFT-Driveについて

NFT-Driveによって、Symbolのブロックチェーンの中に、データを保存することができるようになりました。データのデコード方法は公開されていて、誰でもそのファイルを閲覧したりコピーすることができるのは、他のプラットフォームのNFTと紐付けられたファイルと同じです。ただ、NFT-Driveは、Symbolブロックチェーンで発行されたNFTモザイクと、データファイルが同じブロックチェーンで管理されており、ブロックチェーンが存在する限りその関係は維持されます。また作者が勝手にファイルを削除したり、改変したりすることも当然できません。また、NFT化されたデータは、前回紹介したように汎用のエクスプローラやデコーダを使って復元することができます。つまりNFTサービス・プロバイダが撤退した場合でも、データやNFTが失われることがありません。

一方で、オンチェーンにデータを保存することは良い事ばかりのように見えますが、すべてのノードに同じファイルがbase64エンコードされて保管されるため、ストーレージへの負担は大きいです。また、一旦保存されてしまったデータは消すことができず、ファイルのアップロードは注意深くおこなわなければならないでしょう。

NFT (Non-Fungible Token)の定義もようやく固まり始めました。金融庁による税制上は複数枚発行されていても「「決済手段等の経済的機能」を有していない」限りは暗号資産とは区別されています。しかし、デジタルデータとモザイクなどのトークンの紐付けというのは、まだまだ定義が人によってまちまちです。盾しずいちゃんモザイクは、100枚限定発行で、明確にSymbolブロックチェーン上のデータと紐付けられているため、決済手段としての機能は有しません。その意味で、NFTと呼んでも良いのかもしれません。今後、Symbolブロックチェーンの目玉機能になる可能性も秘めていて、今後の発展が楽しみな分野です。ぜひ色々トライしてみてください。

PNG画像バージョンのビューアーも作りました。合言葉は盾しずいちゃんと同じです。

しずいちゃんaqua

しずいちゃんpink

チロルしずいちゃん