【NEM/Symbol技術勉強会】金のXEMと鉄のXEM

「お金にきれいもきたないもない。それは使う人の心次第」

暗号資産ほど所有する人の心の汚れを映し出すものは無いと思います。

ビットコインが暴騰したり暴落するたびに思い出すのが、「狼と香辛料」で黄鉄鉱が登場するシーンです。黄鉄鉱は、金のような色合いを持ち、立方体や正四面体などの結晶で産出するきれいな鉱石です。しかし、化学的に安定な金と違って水に濡れただけで崩れてしまうため、愚者の黄金とも呼ばれます。ビットコインをはじめとした巨大ブロックチェーンの暗号資産がまさにそれで、実際の利用場面では使いづらく、取引所はハッキングのターゲットになり、価値も安定しない。最近になってようやくETF承認されて、金融商品としても認められ始めましたが、まだまだ本物の金とは程遠い状態です。

僕がNEMブロックチェーンに興味を持ったのは、資産価値があると思ったわけではなく、オープンにいろんな事に利用できる可能性を持っていたからです。必要なだけ手元に置き、他の暗号通貨や法定通貨との交換を前提としない使い方ができる通貨だと思います。ネムログでいただいた投げネムがまさにこれで、法定通貨と交換しなくても、ネームスペースやモザイクを発行する手数料や、細胞の流通を記録するためのトランザクション手数料として使うことができますし、実際そうしています。金や黄鉄鉱というより、まさに鉄。そのまま使ってなんぼの金属です。

一方、僕が取引所で手に入れたXEMは、これはあのとき日本円でいくらだったから今売れば、、、というような雑念が入り、どうも持っていて気持ち悪い。なんだか同じXEMなのに、一方は金のように変わらない価値を持ち、一方は黄鉄鉱のようにはかない物に見えてきてしまいました。

だから、ハーベストの検証のために自分で買った分は取引所で処分することにしました。どういうわけだか、そうしたいと思ったのです。

僕がNEM/Symbolと出会って手に入れたもの

・ブロックチェーンの仕組みについての知識

・PoWに頼らないコンセンサスアルゴリズムの存在

・取引所のチャートの読み方と各種指標

・NodejsやPythonのプログラミングスキル

・企業との共同研究や公的助成金

・ブレスレット、スミノエカレー、各種コイングッズ

・アボカドのスミちゃん

・株式会社しずい細胞研究所

・あたたかい仲間とコメントetc….

僕がNEMと出会って失ったもの

・なし(計算したら取引所での収支はトントンでした)

こうやって整理してみると、暗号通貨を法定通貨に換えなくても、出会っただけでいろんなものが手に入ったんだなと思います。

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